旅行に行ったときのこと、地方の特急列車を利用する機会がありました。
初めての土地、初めて乗る列車、わくわくしながら座席に座るとちょうど目の高さの位置に何かケースのようなものが備え付けられていました。なんだろう?と思い周りを見渡すと、乗客は乗車券をそのケースに入れているようです。
どうやら乗務員が座席のチェックをしやすくするためのもののようでした。
早速自分もマネをして乗車券を入れ、ゆられること一時間半・・・
いつの間にかぐっすり眠ってしまいました。
するとトントンと肩を叩かれ「着いたようですよ」と隣の女性が声をかけてくれました。
その女性はケースに入った私の乗車券を見て降りる駅で起こしてくれたのです。
おかげで乗り過ごすことなく無事に降りることができました。
知らない土地でしかも特急に乗って乗り過ごしていたらきっとスケジュールが崩れてパニックになっていたと思います。
その女性の親切に感謝の気持ちと温かい気持ちでいっぱいになりました。