去年の今頃、夏の暑い日でした。
勤務中、外での用事を終え店舗へ帰ろうと歩いていた時のこと
「ザザー!」
向かいから歩いてきた女性の足に何かが当たって、地面を擦るようにこちら側に蹴飛ばされてきました。
思わずその蹴られた物を見てみると、それは男性物の二つ折り財布でした。
「あっ!」
同時に財布だと認識したその女性と私は顔を見合わせました。
「それ、財布みたいですね・・・」
そう声を掛けると女性は
「私、急いでいるので・・・」
そう言って駅の方へ行ってしまいました。
どうしよう・・・
とりあえず交番に届けるか・・・
私は来た道を戻り、駅前の交番へその財布を届け、中身の確認や手続きを終えて交番を後にし店舗に帰りました。
無事に落とし主が見つかると良いなぁ・・・
そう思いながら1時間ほど経ったとき、社員のMさんから「財布の落とし物を見た人いませんか?」と声を掛けられました。
ビックリして店内を見ると、交番で中身を確認した際に見た、身分証の男性がいました。
落とし主が見つかって良かった。
私は自分が拾った旨と交番の場所を伝えました。
偶然にもお店に寄って聞いてくれて良かった。
男性もホッとした様子でした。
そして帰り際には笑顔で感謝の言葉をくださいました。
きっと無事に財布は手元に戻ったと思います。
些細なことですが、自分に出来ることがあればこれからも進んで行動に移していきたいと思う出来事でした。