2015年11月5日木曜日

人の振り見て我が振り直せ




先日、仕事中に見かけた光景です。

 
お客様のお宅から徒歩で会社に戻るために歩いていると、突然ガシャーンという音がしました。

音のした方向に目を向けると、私のいる場所から車道を挟んだ向かい側の歩道で10台くらいの自転車が将棋倒しになっていました。

そこはクリニックなどが数件入ったビルの横で、受診に訪れた方などの駐輪場になっていて、いつも歩道にはみ出るくらい、ぎゅうぎゅうに自転車が停められている場所でした。

ガシャーンの音の原因は、どうやら受診が終わって駐輪場から自分の自転車を出そうとした女性が倒してしまったようでした。
近くにいた人達も音に気付き、手助けするために近づこうとしているように見受けられる人もいました。

しかし、ビックリしたのはその後でした。

その自転車を倒した50才代くらいと思われる女性は、無理やり自転車を引き抜くと、倒れた自転車を起こすどころか邪魔だと言わんばかりに振り払って、その場を去って行きました。

 
私も含め、周りにいた人達が去ってゆく女性の背中を呆然と見つめていると、隣のコンビニの前で立ち話をしていた中学生の男の子3人が駐輪場にやってきて、倒れた自転車を起こし始めました。

すると、近くいた人も一緒に手伝って、あっという間に倒れた自転車は綺麗に並べられていました。

 

「最近の若い人は・・・」と大人が口にする言葉をよく耳にしますが、若い人も捨てた物じゃない。

むしろ、自転車を倒しても直すこともしないで立ち去ってしまう大人の行動の方が恥ずかしい。
そう思いました。

 
この中学生たちのような優しい心を持った若い人達も、大人たちのこのような姿を見て、これからの行動が変わってしまうのかもしれない。

 
若い人達は私たち大人の背中を見ている。

私たちは、そんな若い人達に恥じない行動を心掛けないといけないと、他人の行動を見て改めて感じさせられた光景でした。