2017年8月20日日曜日

何気ない日々の出来事

 会社からの帰路で5年ほど前からある、自宅の最寄駅近くのスーパーを通りかかった時に店じまいをしている店員さんがいました。時々見かける50代くらいの店員さんなのですが、その時はついなんとなく「お疲れ様です。」と声をかけてみたところ、「いつもご利用ありがとうございます。」と言ってくださりました。

 私は数年間このスーパーを頻繁に利用しているものの、この店員さんがいつからこの店舗で働いているのかは知らず、会話をしたのはこの時が初めてだったのです。

 どういうわけか会話が弾み、15分くらいは立ち話をしていて、その中で開店当初からいた店員さんだということがわかりました。私の中では最近よく見かける店員さんだという認識だったのですが、店員さんは私のことを以前からよく買物に来るお客さんという認識だったようです。きっと私以外の無数のお客さんの顔も覚えているんだろうなと思い、感慨深いものでした。

 店員さんは店舗の駐車場が数か月後にパーキング形式になるというお話をされ、今はパーキング形式ではなく気軽に車が停められるからこそ、ついでに買物に寄ってくれるお客さんもいるんだろうな、なんて話をされていました。ちなみに、この店舗は開店当初からとても順調で、1年で店舗内拡大改装を行い、その後レジの人数を増やし、さらにレジレーンを増やし、先々月にはレジの人数が減ってセルフレジの大量投入を行いました。そのことについて、店員さんはこうも言っていました。「レジが増えて回転が早くなるのはいいけど、レジ担当者が減ることでお客さんと触れ合う機会も減るんですよね。」と。

 最後にこの店員さんに「他のスーパーに負けないよう頑張ってください。」と言って別れました。ほっこりとしたこの店員さんの顔が見たいので、このスーパーへ通い続けようと思います。