先日、車を運転中に渋滞に遭遇しました。
通りなれた道。通りなれた時間帯。
いつも渋滞なんてしない場所なのに。
工事かな?などと思いながら先を急ぐわけでもないので、ゆっくりと渋滞に嵌っていました。
暫く進むと渋滞の原因が見えてきました。
事故でした。
後続の車が前を走る車の後部に当たった状態で2台の車が停まっていました。
まだ、警察も来ておらず、運転者らしき人が二人、車道で電話をしているようでした。
その光景を横目に見ながら、私はそのまま他の車の流れに乗るように車を走らせ、帰路に就きました。
自宅に着いてから、あの場面で流れに乗るように帰ってきてしまって良かったのだろうか…と考えました。
私が20才代の頃、早朝から波乗りをしたくて、前日の仕事終わりから友人と三人、車で海に向かいました。
夜なので交通量も少ない、海に行くときは必ず通る道。
それまで何度も通って来た道なので、車中はリラックスムードで和やかな雰囲気でした。
そんなとき、物凄い音と共フロントガラスに何かがぶつかりました。
一瞬の出来事。
フロントガラスが蜘蛛の巣のようにヒビ割れました。
前方が見えない状況で車を停車し、降りて確認すると、倒れた原付バイクと座り込む男の子がいました。
音の原因は、この原付バイクと衝突したためでした。
車が信号待ちから走り出したばかりでスピードが出ていなかったので、
幸いにも男の子にダメージは少ないようで安心しました。
しかし、初めての交通事故でプチパニック状態の私たちは、対処方法が分からずアタフタしていると、
後続の車から1人の男性が降りてきて、手際良く警察や救急車の手配をしてくれました。
また、現場検証にも立ち会ってくれて、
私たちがスピードを出していなかった事も警察に証言してくれました。
男の子は、15才の無免許運転、無灯火、一時停止無視で路地から飛び出して、
私たちの車にぶつかったようでした。
その後、迎えに来た両親と病院へと向かいました。
助けてくれた男性は、私たちと同世代の20才代の方でしたが、
見ず知らずの私たちのために長時間の時間を割いてくれて、テキパキと対応してくれました。
また、事故にあった私たちの緊張を解してくれるような場の雰囲気も作ってくれました。
後でお礼がしたいので名前と連絡先を教えてほしいとお願いしましたが、
「必要ないよ」と言って去っていきました。
まるで、漫画に出てくるヒーローのようで人でした。カッコイイ!と思いました。
何年も経過した今でも忘れられない出来事です。
事故でテンションダウンした私たちは、レッカー車が来るまで車をコンビニの駐車場に駐車させて貰い、
夜が明けてから、楽しみにしていた海にも入らず帰りました。
いつでも、頼れるカッコイイお兄さんが現れる訳ではありません。
また、軽い事故で済むとも限りません。
これからも、細心の注意を心掛けて運転しようと思い返した出来事でした。
「春の全国交通安全運動」が始まります。
実施期間は4月6日(木)~15日(土)の10日間です。
今年度のテーマは、【子供と高齢者の交通事故防止 ~事故にあわない、おこさない~】
期間中の4月10日(月)は「交通事故死ゼロを目指す日」となっています。