ある週末の午後、お引渡しをした分譲マンションの1室の下階の方から「上の階から水が漏れてくる」連絡を受けました。引渡して間もなく、新所有者も遠方で対処されるには時間がかかるので、連絡を受けてすぐに我々営業が現地に向かいました。
下階にまで水がいくということは、相当の水が室内に漏れ出したことになります。実際下階の方宅は主要水回り設備のあるお部屋の天井、壁のクロスは完全に色が変わり、染み出している状態でした。
週末のアポイントの多い中ですが、我々もまた手の空いた者から一人、また一人と止水と拭き取りに応援に出向きました。業者も一時対応的な止水はするものの下階にまで漏れた水の拭き取りなど行いませんので…。
水漏れ事故が起きる原因は主に2つ。
①所有者様の故意または過失による人為的なもの。
②配管の故障や老朽化などで起きる設備的なもの。
どちらで起きたことによりその後の責任や対処が異なります。水漏れ事故は単に床や壁が水浸しになるというだけではなく、建物そのものに大きなダメージを与えるリスクもあります。
マンションの場合は自分だけでなく階下の住人まで迷惑をかけてしまう可能性もあるので少しでも被害を出さない様、常日頃から自宅の設備を見る意識をし、異常を見つけたら可能な限り早期改修を心掛ける。自分が加害者になる可能性も考え、自賠責保険も入るなどして日ごろからリスクに備えておくことが大事です。