2017年4月14日金曜日

おばあちゃんとの思い出

私が小学校に上がった頃の話です。

いつものように学校が終わって家に帰ったところ病院から電話がかかってきて、
祖母が外を歩いている時に転んで病院に運ばれたというのです。

私は何も考えず、家族に連絡も入れないまま電話を切った途端に家を飛び出し、4キロほど離れた病院まで祖母のことだけを考えてひたすら走りました。

息も切れぎれに、病院に着いて看護士さんに病室まで案内してもらいました。
祖母の足の骨が折れていました。
でも祖母は満面の笑みで来てくれてありがとうと言ってくれました。

祖母は2ヶ月ほど入院した後、家に戻ってきて杖を突いてですが歩いて生活ができるようになりました。
それからは祖母は何かあるたびに、涙ながらにその時私が大急ぎで病院まで来てくれたことをが嬉しかったと言ってくれました。当時の私は、おばあちゃん大丈夫だろうかと思い走っただけでした。

今の私が同じことがあった時に4キロの道のりを走れるかどうかはわかりません。
ただ、自分のした行為が相手に喜んでもらえる、相手の心にずっと残ることがあるということを今更ながらに振り返って感じています。