6月中旬の頃の話です。
私は新松戸駅から武蔵野線を利用して出勤しております。
朝のラッシュ時、ホーム上は人でごった返しており、乗車率もかなりのものです。
そんな いつもと変わらずに出勤しようと7時55分の電車を待っているときの出来事です。
帽子を目深に被り、サングラスをかけ、犬を連れた70代くらいのおばあちゃんが、駅のホーム上で
立ち止まったまま辺りをキョロキョロと見回していました。
その様子からは何か困っているが、声を掛けられない様子が感じ取れました。
しかし、朝の忙しい時間帯ということもあり、そのおばあちゃんに気づく人はいましたがなかなか声
を掛ける人はいませんでした。私もその一人でした。
そこへ電車がやってきたのですが、そのおばあちゃんは乗車することなくそのままそこへ立ち止
まったまま電車は通過して行きました。そこへ通りがかった30代くらいの小さなお子様を連れた一
人の女性がそのおばあちゃんに気づき「お手伝いしますよ」とおばあちゃんの手を取りました。
おばあちゃんは「ありがとう」と笑顔を浮かべ女性に御礼を述べるとホームの端へその女性に手を
ひかれていきました。
なにかに困っている人に気づく人はこの世の中大勢いると思います。
しかし、日本人は性格の問題なのか気づいても自分が声を掛けなくても誰かが声を掛けるだろう。
そう考える人が大多数だと思います。
困っている人に気づいたらなんのためらいもなく声を掛ける。
それこそが、無意識でやる本当の意味での親切心であると私は気づかされると同時にそれが出来
なかった自分が「情けなく、恥ずかしい」、そんな気持ちになりました。
これから先の人生、その女性のように困っている人がいたら、「どうしましたか」と行動できる人間に
なるよう生きていかなければと思いました。
皆様もこういった場面には遭遇する機会はあると思います。
思いをすぐに行動に移せる本当の意味での親切心を実行できる人になってください。