お客様のご依頼で最寄りの税務署に行った際の出来事です。
確定申告前の相談で税務署は混雑しており、駐車場も満車で空き待ちの車も数台待機している状態でした。
私は、手続き待ちで窓から駐車場を眺めていました。
1台分の駐車場が空き、待機していた車が駐車をしようとしていましたが、
運転をしている女性は運転が得意ではないのか、何度も車を切り替えしても
なかなか、駐車が出来ないようでした。
その時、手続きを終えて駐車場にやってきた60歳代くらいの男性が
「前へ出て!」 「はいっ、右にきって!」 「はいっ、バック!」と
大きな声で誘導をはじめました。
女性は無事に駐車することができ、男性にお礼を言って建物に入っていきましたが、
すぐに、また建物から出てきました。
先程、誘導してくれた男性が駐車場から出ようとバックしてきたところ、
待機中の車が邪魔で出庫できないのに気が付いた女性が助けに飛び出てきて誘導を始めました。
男性は無事に出庫する事ができ、帰っていきました。
たいへん混雑した中、手続きを急ぐ人たちの中で、
素敵な親切の恩返しの光景を見た気がしました。