2017年8月11日金曜日

困ったときに声を掛けてくれた人


 
先日、知人(Nさん)のお見舞いに行った時の事です。
 
術後まだ数日しか経っていない時にお見舞いに行ったのですが、Nさんは私に会ってくれました。
 
お話しをして少しするとお風呂の時間だということで、
お風呂に入る前は点滴を一時的に外してもらい、点滴の針が刺さっている所を水が入らないようにカバーしてもらっていました。
 
30分ほどしてお風呂から上がり、少ししたら担当の看護師さんが来て点滴をつなぎ直してもらうとのことで、待っていました。
 
その日は、他の手術が何件かあったり、ナースコールがひっきりなしに鳴ったりと全体的に忙しそうな雰囲気でした。
担当の看護師さんも忙しそうで、お風呂から上がって40分経過しても来る気配がありません。
 
 
その時、Nさんが急に苦しそうにし出したので、ナースコールを押すか聞いたのですが、
Nさんは「押さなくていい」の一点張りで、私にはどうすることも出来ず、担当の人も来そうになかったので、
どうしたらいいのかと廊下に出てキョロキョロしていました。
 
 
すると、遠くから来た別の看護師さんが「どうされましたか~」と少し離れたところから声をかけてくれました。
 
声をかけてくれたその看護師さんに状況を説明し、点滴が繋がれていないのと、カテーテルも見て欲しいと伝えました。
その方は、「わかりました」と言っていただき、すぐ患者の内容の確認と担当を探しに行ってくれました。
その後、担当の看護師さんを探して病院内を大声で呼び始めました。それを聞き、担当の方も返事をしていました。
 
すると、その返事が隣から聞こえるのです。隣の患者さんは、手術を終えたばかりで、担当の看護師さんはその対応に追われていたのです。
 
声を掛けてくれた看護師さんは、担当の人に確認をして、担当でないにもかかわらずNさんの点滴をつなぎ直してくれ、カテーテルの確認もしてくれました。
 
私はそれを見て、一安心し、看護師さんにお礼を言いました。
 
 
途方に暮れていた私を見て声を掛けてくれたこと、
担当外でも快く引き受けてくれたこと、
最後までとても感じが良く嫌な顔は一つも見せず、その看護師さんには感謝してもしきれないほど私は嬉しくなり、同時に感動したのを覚えています。
 
 
そこで働く人にとっては当たり前の事かもしれませんが、困ったときに声を掛けてくれるというのは、その一声があるかないかで当人にとってはとても嬉しい一声なのだと改めて感じました。
 
業種は違いますが、私も困った人に手を差し伸べられるように、これからも小さなことから行動に移していきたいと思いました。